PATAGONIA

PATAGONIA（パタゴニア）

イヴォン・シュイナード氏によって、1957年に設立された世界的なアウトドアブランド、パタゴニア（patagonia）。イヴォン氏は14歳のころに教わったロッククライミングに魅了され、ヨセミテでビッグウォール・クライミングを学びます。そこで繰り返し使用できるギアを作るため、独学で鍛造を学びました。仲間内から評判が広がったギアは、クライミング人気の高まりと共に注目が高まります。ところが、ギアの抜き差しによる岩のダメージが深刻化。イヴォン氏は、ピトン製造から手を引きます。1990年代初期からリサイクル素材を製造し、現在では環境保全に力を入れるグリーンビジネスの先駆者の原点ともいえます。1970年代、衣料品の分野へと進出。アウトドア製品といえば、淡い茶色やくすんだ青緑のカラーが主流だった時代に、丈夫なまま、鮮やかな色彩のウェアを展開したことが【大転換期】になり急成長を遂げます。ブランド名「patagonia」もこのころに誕生。「Patagonia」は、南アメリカ大陸の南緯40度付近を流れるコロラド川以南の地域の総称ですが、「はるか彼方の、地図には載ってないような遠隔地」というイメージのもと名付けれています。1989年10月、日本支社が設立され、ストア1号店が東京・目白にオープン。SNSもない時代、専門誌を頼りに成長を遂げ、2019年には日本上陸30周年を果たしました。今や日本において憧れのアウトドアブランドのひとつです。もともと、企業理念に環境機器への対策を謳っていた、パタゴニア（patagonia）。2018年には新たな企業理念「私たちは、故郷である地球を救うためにビジネスを営む」を発表。アウトドア製品のトップ企業として、オフィスや店舗の電力を、すべて再生可能エネルギーに変える再エネ100%や、2025年末までのカーボンニュートラルの達成など、確実に目標をクリアしていく必要があることを訴えています。また、日本では2016年から本格的にパタゴニア（patagonia）オリジナルの食品も展開。土壌改善に繋がるビールなど、地球温暖化の大きな解決策の1つとなる「環境再生型農業」に力を入れています。

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